「北鐘」第12回 総会・懇親会


第12回 総会終了のお知らせ

第12回「北鐘」総会は、平成21年3月28日(土)15時より東海大学校友会館にて開催されました。参加者は100名を超え、盛会のうちに無事終了しました。

主な内容
1.組織
神田稔久会長、矢田昭副会長は再任、新たに渡部耕司前会長が顧問に就任、さらに竹川東明氏、谷口泰之氏、近藤伸一氏が副会長に、北川裕一氏が監査役にそれぞれ新任されました。

2.幹事
会社単位での体制をあらため、大学卒業後20年および30年の会員の中から互選により選出することとしました。


第12回 北海道大学工学部化学系東京同窓会 「北鐘」総会・懇親会

開催日:2009年 3月 28日(土)
会場:東海大学校友会館
◆ 15:00~ 総会
【1】北鐘会長ご挨拶 (応化24期)神田 稔久様
【2】報告事項
①事業一般、
②会計報告、
③顧問の委嘱 渡部 耕司様(合成1期)
【3】承認事項
①会長候補選任 再任候補 神田 稔久様(応化 24 期)
②副会長候補選任 再任候補 矢田 昭 様(合成 6 期)
新任候補 竹川 東明様(応化31期)
谷口 泰之様(合成18期)
近藤 伸一様(応化37期)
③監査役候補選任 新任候補 北川 裕一様(合化 7期)
④次期幹事関連の会則改正
会社方式から年次方式(卒業 30 年、20 年同期生)への変更

◆ 15:15~ 北大近況報告
工学研究科 無機化学専攻 無機材料講座 教授 高橋 順一先生

◆ 15:30~ 学術講演 「畜産系バイオマス廃棄物と石油化学との接点の模索」
工学研究科 有機プロセス工学専攻 化学工学講座 教授 増田 隆夫先生

◆ 16:30~ 特別講演 「有馬頼寧日記と北海道大学 ・・・私は如何にしてエッセイスト・クラブ賞を受賞した乎」
近代史研究家 山本 一生先生
 

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ご講演レジュメ
1.学術講演 「畜産系バイオマス廃棄物と石油化学との接点の模索」
工学研究科 有機プロセス工学専攻 化学工学講座 教授 増田 隆夫先生
・要旨 北海道の畜産糞尿を恒常的に産出する資源と捉えて,アセトン,オレフィン と燃料電池用水素製造の可能性について実施した研究を紹介する。北海道で排 出される畜産糞尿消化液の排出量は,液肥として実際に散布可能な量のおよそ 1.3 倍である。土壌の富栄養化を抑制するために,この過剰量を資源として利活 用できる技術開発が望まれる。そこで,消化液の炭素質成分を石油化学の中間 有用成分であるアセトン,さらにはアセトンをエチレン,プロピレンとイソブ チレンに転換する技術開発と,消化液に含まれるアンモニアを分離・回収し, 分解することで燃料電池用水素を製造する研究について紹介する。

○ご略歴
・学歴及び職歴
  昭和 54 年 京都大学工学部化学工学科卒業
  昭和 56 年 京都大学大学院工学研究科化学工学専攻修士課程修了
  昭和 57 年 京都大学大学院工学研究科化学工学専攻博士後期課程中退
  昭和 57 年 京都大学工学部化学工学科反応工学講座助手に任官
  平成元年 講師に昇任
  成 6 年 京都大学工学部化学工学科反応工学講座助教授に昇任
  平成 13 年 北海道大学大学院工学研究科物質工学専攻材料プロセス工 学講座教授に昇任
  平成 17 年 組織換えにより、北海道大学大学院工学研究科有機プロセ ス工学専攻化学工学講座教授に所属換え
・賞罰
  ・平成 7 年度触媒学会奨励賞
  ・平成 15 年度化学工学会優秀論文賞
  ・平成 19 年度化学工学会研究賞+實吉雅郎記念賞
・専門
  触媒反応工学
・現在の研究テーマ
  1)ナノポーラス材料を用いた高度分離と反応・分離同時プロセス
  2)未利用難処理炭素資源の有価物質・材料への転換プロセス
  3)機能性無機材料の液相合成プロセス
・学会活動
  触媒学会 代議委員(平成 18 年度~)
  (社)化学工学会 反応工学部会 部会長(平成 20 年度~)
  ゼオライト学会 理事(企画委員長)(平成 20 年度~)
  石油学会 北海道支部 支部長(平成 21 年度~)

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2.特別講演
「有馬頼寧日記と北海道大学 ・・・私は如何にしてエッセイスト・クラブ賞を受賞した乎」
近代史研究家 山本 一生先生

○ご略歴
 1948年生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。
 石油精製会社で生産計画システムの構築及び運用担当するいっぽう、競馬の 歴史や血統に関する翻訳を行い、ケン・マクリーンの『クラッシック馬の追求』 (競馬通信社、1991)、ブルヒャルト・フォン・エッチンゲンの『馬産の理論 と実践』(馬事文化財団、1997)などを出版する。
 また1995年の『競馬学への招待』(ちくま新書、増補版は平凡社ライブラリ ー、2005)では、文化的な側面から競馬の世界を描いて、高橋源一郎氏より「ダ ービーの前夜には山本一生を読もう」と激賞される。
 1997年にフリーとなり、大学時代の恩師である伊藤隆東大名誉教授のもとを 四半世紀ぶりに訪ねると、有馬頼寧の研究を促され、のちに『有馬頼寧日記』 の編集に加わる。本書は、その成果の一端であり、また著者にとっては歴史物 の第一作。
 恋と伯爵と大正デモクラシー ―有馬頼寧日記1919― にて2008年の「日本 エッセイスト・クラブ賞」受賞。

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◆ 17:30-20:00 懇親会
・開会の辞 2008年度幹事 三井化学 (合成 9期)柏木 正敏様
・乾杯のご発声 (応化13期)金井 弘 様
・若手の先生方の紹介 高橋 順一先生
・若手の先生方からのスピーチ 先生有志
・寄付のお願い 北鐘副会長(合成 6期)矢田 昭 様
・閉会の辞 北鐘副会長(合成 6期)矢田 昭 様
・寮歌「都ぞ弥生」放吟 (合成23期)世古 信三様

お願い:世代間の交流を図るために、懇親会の初めはテーブルを指定させてい ただきました。各位におかれましては、別紙参加者名簿に記載のテー ブル番号をご確認ください。